スザンナ・リップスクム

歴史番組を見ていると、よく登場するスザンナ・リップスクム(Suzannah Lipscomb)女史。べっぴんさんの彼女、若い歴史家さんです。彼女が紹介した番組『Hidden Killers of the Tudor Home』が面白かったな。つまりテューダー・スタイルの家での生活に潜んでいた危険性を紹介した番組です。テューダー・スタイルとは、ハーフティンバーと呼ばれる白壁と木造のコントラスが特徴の古民家のことです。

どんな危険をはらんでいたかと言うと、砂糖が普及したことで、歯や健康に深刻な影響を与えて死に至ったとか、煙突が原因で火事が起きて死者が出たとか、(洗濯、水汲みなど)水辺で足を滑らせ溺死したとか、薬草(ハーブ)も危険をはらんでいたとか、出産時の死亡率が高かったとか云々。結局、今とは違い、知識や技術不足などが主な原因だった訳ですが、当時の人たちにしてみれば、そんなこと知る由もなかった訳ですよね。魅惑的な甘い砂糖が体に及ぼす影響なんて考えてもみなかったのです。

現代人はある意味、生活が保障されています。細かな問題はあるにしろ、生活保護が受けられたり、医療が受けられたり、保護団体が存在したり。。。食べ物だってあふれかえっている。でも、たまに思うんです。そういう保障が全くない生活ってどういうものだったのかなぁって。

東日本大震災直後、突然目元から顔が腫れだしまして、私自身かなり不安に陥った経験があります。普段ならそれほど不安に感じることもなかったんでしょうけど、原因不明、初めての症状だったし、病院も店も閉まっていて、再開のめどもつかない状況でしたからね。。。幸い、近所の眼科が直ぐに再開してくれたおかげで、抗生物質を処方してもらい治りました。でも昔の人々は、病気になれば、あの時のように常に不安に襲われたのかなぁと想像してしまいます。

そんな昔の生活を垣間見れるこの番組、他にも下のようにヴィクトリアン・ホームやエドワーディアン・ホームのシリーズがあったようです。。。

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