アンカーワイク・イュー

以前、チャリティーショップで手作り木製エッグスタンドを買ったら、裏に黒マジックでがっつり『Yew(イュー)』と書かれていました。イューとはイチイの木のこと。つまりイチイの木で作られたエッグスタンドだったんですね。だからって、商品に直接マジックで書かなくてもいいのに。。。サンドペーパーで消しましたけど。この『Yew』の文字を見るたびに、気持ち悪いものを見た時などに嫌悪感を表して発する『eww(おぇー)』という言葉をついつい思い出してしまう私です。。。よく、ドラマや映画なんかで眉間にしわを寄せて、そう言ってるシーンありますよね?

さて、ロンドン・ヒースロー空港の近くに『アンカーワイク・イュー(Ankerwycke Yew)』と呼ばれる、古いイチイの木があるそうです。私は行ったことないのですが、写真で見る限りモコモコしていてすごいですよね。現在はナショナル・トラストが管理する敷地内にあり、その樹齢2,500歳とも言われています。

Source; Wikipedia
The trunk of the Ankerwyke Yew/13 February 2010

実は1530年代、あのヘンリー8世(Henry VIII)が2番目の妻となったアン・ブーリン(Anne Boleyn)にプロポーズしたのがこの木の下だったと言われています。結婚する以前にヘンリー8世がアンに送ったとされるラブレター(17通)が、バチカン図書館(Vatican Libraly)に保管されているそうです。それは、ヘンリーとアンの浮気の証拠、前妻キャサリンとの結婚の取り消しを望む本当の理由を示す証拠として、アンから盗まれたものともいわれています。その内容を見るに、時代ってこともあるんでしょうけど、ヘンリー8世にはロマンチックな一面があったんですよね。どんなプロポーズの言葉だったのかは知りませんが、まぁ、他人のプロポーズの言葉なんて当人同士が知っていればいいことだと思うのですが、このイチイの木は密かにその言葉を聞いていたという訳なんですね。

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