鐘の音が聞こえない。

イギリス生活にも慣れましたが、今でも「あぁ海外に住んでいるのね」と日々実感することが一つあります。それは教会の鐘の音。「別に」と思う人もいると思いますけど、私にとっては最も異国情緒を感じる音なんですね。何せ、長いことお寺のゴーンという鐘や神社のじゃらんじゃらんとい鈴の音の日本で育ちましたから、メロディーのような鐘の音はまだ耳に新しいのです。



教会で鐘を鳴らすようになったのは西暦400年、イタリア・カンパーニャにあるノラのパウリヌス(Paulinus of Nola; c. 354-AD431)司教が、カトリック教会の礼拝に鐘を導入したことが始まりと言われています。更に604年にはサビニアヌス(Sabinianus; ?-606)ローマ教皇が彼らの使用を正式に許可し、中世初期までに教会の鐘はヨーロッパで一般的になったそうです。

残念ながらコロナの影響で教会も閉鎖しているため、このところずっと鐘の音を聞いてません。聞こえないとなんか寂しい。

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