『ナイン・メンズ・モリス(Nine Men's Morris)』とは、ローマ帝国時代に誕生した古代のボードゲームだそうだ。詳しいルールは知らないけど、14世紀のヨーロッパで人気があり、イギリスでも1300年代に最も人気があったそうで、カンタベリー、グロスター、ノリッジ、サリスベリー、ウェストミンスターなどの英国国教会修道院の座席や、チェスター大聖堂の柱にも刻まれているのが発見されているのだそうだ。
先日、『ミステリアス・ブリテン(Mysterious Britain)』という本を眺めていたら、石に刻まれたこのゲーム盤の写真が載っていたんですね。読んでみれば、エセックスのフィンチングフィールド(Finchingfield, Essex)の教会(St John the Baptist Church)と書いてあるではありませんか。実はこの教会には行ったことがあるのです。カンタベリーもチェスターも、ノリッジへ行ったことあるけどナイン・メンズ・モリスには気づかなかった。当時は知らなかったし、特に説明もなかったような。。。実際、調べてみましたが、フィンチングフィールドの場合、まぁ田舎の可愛らしい小さな町(写真下)なんですけど、教会の窓の敷居に刻まれているというくらいしか説明がないんですね。自分が撮った写真にもやはり写ってませんでした。残念。今度いずれか行く機会があったら確認してみよう。
因みに『モリス(Morrris)』という言葉は、ラテン語でカウンターやゲームのコマを意味する 『merellus』に由来するので、『ムーア人の(Moorish)』に由来するモリス・ダンス(Morris Dance)のモリスとは関係はないそうだ。
- https://historicengland.org.uk/listing/the-list/list-entry/1122729
- Mysterious Britain, Homer Sykes, Country Series
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