ちち。

友人が『ちち』を編んでいた。なんだかリアルで編んでる姿が微笑ましかったんだけど、聞いてみたらニット・ノッカー(Knitted Knockers)と呼ばれ、ナーサリー・トレーニングに用いたり、乳がんで乳房切除術やその他の手術を受けた女性のための「乳房プロテーゼ」なのだそうだ。真面目なものだったのね。医療関係者の間でもごく当たり前に知られているもののようでした。人工プロテーゼは高価で、重く、汗をかくと不快に感じられるのに対し、ニット・ノッカーは柔らかくて軽く、快適らしい。確かに触ってみたらフワフワで柔らかかった。友人はボランティアで編んでいるのだそうだ。当然、世界にはそういった団体があるのだろうと調べてみたら、日本にはチアウーマン(Cheer Woman)』という乳がん体験者のためのコミュニティサイトがあり、「ちあぱい」という名で手作りおっぱいの編み図も紹介されていました。


ライフスタイルの変化などが影響しているのでしょうか。近年では日本女性にも乳がんが急増してきて、今やその発症率は11人に1人とも言われているそうですね。これまで家族や親戚にがんを発症した人がいなかったので、我が家はがんとは無縁だと思っていたのですが、数年前に母親が乳がんになりました。幸い、早期発見・早期治療により今は安定しているようですが、聞いた時は驚いたのと同時にかなりショックでした。当人はもっとショックだったと思います。私が住むイギリスでは50~70歳の女性に乳がん検診を受診する機会が与えられています。私は50歳まで数年あるので、まだ受けたことはないんですけど。。。もはや他人事ではなくなってしまいましたね。

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