人生観。

二度目のロックダウン最中のイギリスです。前回に比べれば規制は少し緩やか。DIYショップもやっていれば、学校も歯医者もやっているし、「クリック&コレクト(Click & Collect)というネット注文して受け取りに行くシステムもやってます。ロックダウン前日にはクリスマスカードや手芸品などを買い求めてカードショップや手芸店に行列ができていたし、スーパーの棚からはパスタ類が品薄になっていたけれど、前回のようなパニックはなかった。とはいえ、我が家には車がないので、できる限り公共交通機関を利用しない、かなり地味~な生活を送っています。他の地域は分かりませんが、少なくとも私たちの住むエリアは割と静かに過ごしていると思います。狭い道で人とすれ違う時は、距離を保つためにちゃんと道を譲り合う事も多いし、小さな町なのでお店に入るまではマスクは付けていないけど、そもそも春のロックダウン以降、ハイストリートをぶらつく人の全体数が減ってました。我が家では春からずーっとスーパーへの買い物は週に一度、朝の空いている時間を狙って行ってます。当然、両手に山のような荷物を抱えて帰ってくるんですけどね。。。

多分、このコロナでちょっと人生観が変わった人も多いのでは?私自身、会えないうちに病気だった親友が他界し、自分も体調不良が続いていることもあり、また、自分の祖先について調べているうちに『人は何のために生まれてくるのだろう?』ではないけれど、ふと立ち止まって哲学めいたことを考えたりしてました。人生には正解なんてないけれど、だから人は失敗しながら学び、苦しんだり楽しんだりしながら一日一日を全うする。そして、それを繰り返す。その中で人は恋をして、本能的に子孫を次世代へ残そうとする。結婚相手に巡り合える人もいれば、そうでない人もいる。最近実感するんです。世界人口70億人以上の世の中で、本気で好きになれる人や本当の親友に巡り合えるって実は幸せで、凄いことなんだなぁと。若い頃は無鉄砲でも、年を取るにつれて、だんだんとそういう小さな幸せが見えてくる気がします。

たまに昔の人たちの人生観とはどんなものだったのかなぁと思うことがあります。中世時代、イギリスでの寿命は平均約31.3歳だったそうです。もちろん個人差や育った環境にもよるし、80歳以上生きた人もいれば、赤ん坊のうちに亡くなった人もいます。ただ、現代よりも若い人たちの社会だった訳ですよね。男の子は7歳でも働き、罪をはたらけば、その年でも首吊り刑に処せられた。14歳で結婚でき、15歳で戦争で奉仕した。病気、飢餓、戦争。医学も乏しく、死や恐怖は明らかに現代の私たち以上に身近に存在していたはずです。その中で人々は何を思い生きていたのだろう?その結果、何かにすがりたくなり、魔よけや占い、宗教の存在が今よりも大きかったのも事実です。おそらく、先の見えないコロナのこの状況下でもがいている今が、最も彼らの気持ちを理解できるんじゃないのかな。

今年はいつもと違うクリスマスになりそうだけど、今が踏ん張りどころ。ワクチンも少しずつ先が見えてきたようだし、なんとかみんなで頑張って切り抜けたいですね。今年はコロナと共に終わってしまいそうだけど、以前のような自由な生活と明るい未来が戻ってくることを信じて頑張ろう。

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