ヘプターキー

ヘプターキー(Heptarchy)とは、アングロ・サクソン人がグレートブリテン島に築いた7つの王国(Northumbria, Mercia, Wessex, East Anglia, Essex, Kent, Sussex)のこと。厳密にはもっともっとたくさん小さな小国が存在していたらしいけどね。ウィキちゃん(Wikipedia)によるとこの言葉、古代ギリシア語の「7」を意味する「ヘプタ(ἑπτά)」と「国」を意味する「アーキー(ἀρχή)」から成る造語なんだって。7つの王国はこーんな感じに存在していた。今もその名残があるよね。

Source; http://www.wnccoins.com

王国は互いに勢力争いを繰り広げていた訳ですが、そこに、どんどんヴァイキングが攻めて来て、次第に領土も占領されちゃう。特に現在のヨーク(York)という地名はその名残。占領した領土の首都を『Jórvík(ヨルヴィーク)』と呼んだことから、その後、名前が変化してヨークになったのよね。むかーし、一人でヨークのヨルヴィック・ヴァイキング・センター(Jorvik Viking Centre)に行ったことあります。内心、何が出てくるのかなぁってちょっとビビっていたけど、ヴァイキングたちの生活を視覚、聴覚、嗅覚から体験するアトラクションでした。地図、赤の矢印がヴァイキングによる襲撃。

 
ヴァイキングは何度も何度もやって来た。ウェセックスではのちにアルフレッドという人物がウェセックスの王位を継承します。アルフレッド大王(Alfred the Great;849-899)と呼ばれた人物です。「大王」ですからね。アングロ・サクソンの国々で最も勢力の強かった王にはブレトワルダ(Bretwalda)という称号が与えられたんだそうで、彼もブレトワルダ。だから「大王」なんですね。彼はヴァイキング(デーン人)をデーンロー(Danelaw)と呼ばれるデーン人支配地域に留め、イングランド統一の基礎を築きました。デーンローとは、デーン人の法律が用いられた地域。簡単に言えば、手に負えないから、ヴァイキング流にやっちゃってえーよとなったエリア(かなり噛み砕きました)。
 
そんな訳で、ドラマ『ザ・ラスト・キンダム(The Last Kingdom)』には、アルフレッド大王が登場します。今晩続きを見なくっちゃ。

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