リチャード3世

2012年8月、イングランドのレスターシャー州にある駐車場から発掘されたリチャード3世の遺骨。500年もの間、謎に包まれていた彼の骨が発見され、大きな話題になりましたね。先日、その後明らかになった事について特集番組があったので見ちゃいました。

今更ですが、発見された場所は、駐車場、駐車場と言われていたれど、かつては教会があった場所で、ちゃんと建物内の下に位置していたんですね。かつての地図などと照合し、あらかじめ埋葬されるであろう場所を精密に予測して、いくつかピンポイントで発掘していたようです。改めて、色々な説があった中、それで発見したってすごいなぁって思いました。ちなみに、彼は棺にも入れられずに埋葬されていたようです。

彼は背中が曲がっていたと言われています。事実、骨はねじれ曲がった、かなり歪んだ形で発見されました。このような体で彼は本当に戦えたのでしょうか?という訳で、リチャード三世と全く同じ脊柱側弯症を患う青年が、体力測定を受け、実際に鎧を身に着け乗馬、武器を扱い、リチャード三世を疑似体験していました。鎧も普通のものじゃフィットしなかったんですね。でも戦いでは王の威厳を保つため、彼の弱み(曲がった背中)を隠す鎧が必要だったようです。リチャード三世はスキルもあったし、戦うことは不可能ではなかった。でも実際に脊柱側弯症だった彼は、疲れやすく、弱い体質だったようです。

さらに歯の調査により、リチャード三世は王位に就いてから、ボズワースの戦い(Battle of Bosworth)で死亡するまでの間に、食生活が大きく変化し、より淡水魚や野鳥など高タンパク質の食事をとり、毎日ワインを飲んでいたことが明らかになったそうです。彼の人間としての全体像は私には分かりませんけど、新たな証言によって、また彼の一面に触れることのできる興味深い番組でした。

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