ブリスツ・ヒル・ヴィクトリアン・タウン

ヴィクトリア朝時代の町並みと人々の暮らしを再現した屋外博物館『ブリスツ・ヒル・ヴィクトリアン・タウン(Blists Hill Victorian Town)』へ行ってきました。もともと鉄鉱石の産業跡地に、全て当時のオリジナルの建物・ものを集めて町並みを再現しており、アイアンブリッジの橋もここの溶鉱炉で鉱石を溶かして製造されました。町には人々の生活を支えた雑貨屋さんであるとか薬局、郵便局などが建ち並び、一つ一つ見て回ることが出来ます。

スタッフは全員もちろん当時の衣装を着ており、お店ごとに当時の様子について説明してくれますし、質問にも答えてくれます。知識量豊富です!下は食料品店で、缶詰など様々な商品が売られていました。棚の上の缶には品質別に紅茶が入っており、一番には最高級品の茶葉が入っていたのだとか。

こちらは薬局。一歩店内に入ると独特のにおいがしました。薬草・薬品を扱っているので当たり前ですが、右下に見えるピンク色のカーボリック・ソープ(炭酸石鹸)がその原因だったようです。濃いピンク色をしていたのが特徴で、大衆向け殺菌石鹸だったそうだ。お医者さんの診療所等にも置いてありました。



人気のお菓子屋さん。因みに、町の入口にある銀行でヴィクトリア時代のお金に両替することができ、子どもたちがお買い物していました。今も、町でジャーに入った昔懐かしお菓子屋さんのような店をたまに見掛けることがあります。


石こう飾り。手前の型はシリコンのような柔らかい型でしたが、木製のものもありました。

印刷所。かつては一つ一つ文字をセットして、紙をのせ、重い印刷機を押し付けるといった工程を全て手作業で行っていた訳ですから、大変だったでしょうね。実演していた印刷物をもらって手に持っていたら、乾ききっていなかったので手が汚れてしまいました。でも文字の見た目は味があっていいですね。


鍛冶屋さん。リズミカルに作業をする男性。暑い日だったので、さぞかし暑いだろうなと思いつつ、パチパチという火の音とハンマーを巧みに扱う音が心地く、聞き入っていました。手前に並んでいるのは彼の作品だそう。


とまぁ、敷地は広く、暑い日だったので、全部を見て回る気力はありませんでしたが、家族連れで一日楽しめるヴィクトリアン・タウンでした。ほんの一部を紹介しましたが、通りを歩いていると、時折、馬車が通り過ぎたり、鍛冶屋であるとかエンジンであるとか、メリーゴーランドであるとか、目だけでなく耳でも当時の雰囲気を楽しむことが出来ました。以前『ブラック・カントリー・リビング・ミュージアム(Black Country Living Museum)』に行ったことがあるのですが、そこも屋外博物館で楽しかったです。

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