ハンティング・ロッジ

チェルムスフォード博物館(Chelmsford Museum)内のパンフレット・コーナーに何気に置いてあったポストカード。え?無料?ってことでもらってきました。タイトルは『King John's Hunting Lodge At Writtle』。リトル(Writtle)は、チェルムスフォード(Essex)に隣接する村で、1086年のドゥームズデー・ブックには、リトルの人口900人と記録されています。 このポストカードにある、堀で囲まれたハンティング・ロッジは、ジョン王(John, 1167-1216)の時代、1211年に建設されました。

『ハンティング・ロッジ』とは、その名の通り、狩用に建てられた住居です。中世の森は今よりも広大だったし、ちょいとそこまで狩に。。という距離ではありませんでしたからね。しかもお付きの人もぞろぞろ。。となれば、拠点とするロッジが必要だった訳です。

残念ながら、中世のハンティング・ロッジはほとんど残っていないそうですが、このイラスト(右)にもみられるように、堀や養魚池なんかがあったそうです。ホールやキッチン、礼拝堂なんかもあって正にミニチュアのお城のようなものだったんですね。ハンティング・ロッジ、12世紀後半から13世紀にかけて多く建設されていたようです。


参照
  • www.writtlevillage.co.uk/
  • The Lordship Campus, Writtle Agricultural College, Essex - An Archiological Desk Based Assesment, Matthew Brudenell (Cambridge Archaeological Unit, University of Cambridge, Report No. 627)

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