高いハードル。

自分が国際結婚するまで何も知らなかったけれど、イギリス人との国際結婚は年々ハードルが上がっています。その背景にあるのはイギリスの移民問題。歴史的背景もありますが、EUに加盟しているイギリスは、EUの法律に阻まれ、往来自由なEU加盟国からの移民をコントロールできずにいるのです。そこで、まずはできるところから取り締まろうということで、日本を含む非EU国への対策がますます厳しくなっているのです。

ビザに関するルールは本当に頻繁に変わっているので、詳しくは書きませんけど、非EU国民にとっては、ぼったくりな感が否めません(苦笑)。。。かつては無料で永住権を得たという人もいれば、約£300、£500、£800と値上がりし、今では申請に£1,000以上かかります。『オヌシ、まだ吸い上げる気か!』と思うくらい。お金、お金、お金。とにかくお金がかかります。

たとえ(日本で)結婚できたとしても、今はイギリスで一緒に暮らせるかどうかはまた別の話です。それはビザ申請要件に年収の下限が設けられたため。パブリックファンドに頼らないように取られた措置だと思いますけど。でもその設定額が高いんだなぁ。だから要件を満たす収入、あるいは貯金がなければビザ取得も難しいものとなってしまうのです。仮に、無事フィアンセビザ、スパウスビザが取れたとしても、それで終わりではありません。永住権取得までの間に、またビザの更新をしなければならないからです。何度か高い申請料金を払いつつも、定められた額以上の収入、あるいは貯金を維持し続けなければならのです。つまり、最初のビザ申請で、ぎりぎり条件を満たしても、貯金を崩していくようなぎりぎりの生活ならば、次の申請で要件を満たせなくなってしまう可能性もあるということです。そこが一番難しいところだと思います。それでなくても結婚だの引っ越しだの生活にはお金はかかりますからね。

その他に必要なのが英語力。今は『European Language Portfolio』で定められた『B1』レベル以上を保持していることが必要ですし、イギリスの歴史に重点の置かれた一般常識テスト『Life in the UK』にも合格しなければなりません。

そんな訳で、ビザ取得が難しくなっているイギリス。夫婦や家族なのに一緒にイギリスに住めず、離ればなれに暮らしている人たちも世界には大勢いるのが現状です。だから私を含めイギリス在住の方々は、永住権を取得して安堵する訳なのです。ホッ。

ビザ問題を抱えるカップル、ファミリーをサポートするウェブサイトはこちら。

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