サットン・フー

サットン・フー(Sutton Hoo)に行って来ました。サットン・フーとはアングロ・サクソン時代の墳墓があるところ。船体と一緒に遺体や副葬品が埋葬されていたのだとか。発掘された埋葬品は、歴史を知るうえで貴重なものとされ、多くの出土品は大英博物館に展示されているそうです。現在、サットン・フーはナショナル・トラストによって管理され、出土品、発掘から明らかになった歴史について学ぶことが出来ます。また墳墓周辺も歩けるようになっていてます。フー(Hoo)は古英語(Haugh)で高い場所、丘の突起部、断崖を意味するようで、確かにデベン川(Deben)岸の高台に位置していました。
 
 
サットン・フーはイースト・アングリア王レッドウォールドの墓ではないか?とも言われているようで、出土品のまぁ豪華なこと。当時のアングロ・サクソン人の技術のすごさに驚かされます。

 
 
 
有名なのは、このかぶと。ここにあるのはレプリカですけど、全面に手の込んだ細工が施されていて、見入ってしまいました。今度、大英博物館に行ったら実物を見てみようっと。

 
さて、イギリスで永住権申請の際に必須となった試験『ライフ・イン・ザUK』。3月25日からイギリス文化や歴史のパートを増やした試験内容に変わるようです。が、3rdエディションのテキストブックに「サットン・フーで見つかったアングロ・サクソンのかぶと(現在大英博物館に展示)」として写真が載ってます。でもな~んか違う。私の見たのと違うぞ!で、見つけてしまった。。。アングロ・サクソン時代のこの手のかぶとは、イギリスでは4点しか発見されておらず、大英博物館の収蔵品データベースで探しても、私が見たサットン・フーのかぶと情報しかありませんでした。じゃー、テキストにある写真は何?どうやら、スウェーデンのヴェンデル(Vendel)で見つかった、同時期のかぶとのようです。今はストックホルムの博物館に収蔵されているとか。ウィキペディアでもサットン・フーとヴェンデルのかぶとの関連性について触れてはいますけど、このテキスト、間違った情報載せていませんか !?

テキストに載っている写真
大英博物館にあるオリジナル
 

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