ウィティック・マナー

ウェスト・ミッドランズのウォルヴァーハンプトン(Wolverhampton, West Midlands)にあるビクトリア朝のウィティック・マナー(Wightwick Manor)に行ってきました。19 世紀、この地域で成功した実業家のマンダー家(the Mander family)によって建設されたマナー・ハウスです。1937 年以来ナショナル・トラストが所有しており、邸宅とその敷地が一般公開されています。


  


ヴィクトリア朝時代、産業革命の結果として大量生産による安価で粗悪な商品が溢れたことを批判したイギリスの詩人、思想家、デザイナーのウィリアム・モリス(William Morris;1834-1896)が、逆に中世の手仕事に帰り、生活と芸術を統一することを主張したアーツ・アンド・クラフツ運動(Arts and Crafts Movement)の影響を色濃く受けながら建てられました。なので部屋のあちらこちらでモリス・デザインの壁紙やファブリック、ウィリアム・ド・モーガン(William Frend De Morgan)のタイル、ステンドグラスなどに至るまでこだわりが感じられるインテリアになっています。


今年のクリスマスは 、ウィリアム・モリスと娘メイ・モリスの豊富なパターンとモリス&カンパニーのデザインである「モリスマス」をテーマに、マンダー家が過ごしたであろう伝統的なビクトリア朝の装飾で美しく飾られていました。所々にニットのクリスマス・プディングが置かれていて、子どもでなくてもついつい探してしまう楽しい要素も所々にあり、各部屋ではスタッフが豆知識を提供してくれました。内部は薄暗く、キャンドルの明かりに照らされたアレンジメントが一層クリスマスのムードを醸し出していて素敵な空間でした。こだわりを見るとウィリアム・モリスの思想に頷いてしまう。一つひとつのものに美意識や独自性が感じられ、自分の価値観を揺さぶられました。裕福だから成し得た部分もあるけれど、刺激されて自宅のインテリアもアレコレ考えたくなりました。



 

ウィティック・マナーには17エーカーの森林と庭園があり、他にも古いモルトハウスのギャラリー、ギフトショップ、古本屋もあります。クリスマスシーズンということもあり、多くの人が訪れており、厩舎の建物を利用したティールームもいっぱいでしたが、なんとか最後の一席をゲットしてランチ休憩。当日は午前中まで雨が降っており、足元が悪かったので、森林の方には行きませんでしたが、天気が良ければ一日のんびり過ごせそうなほど広かった。久々にイギリスの「クリスマス」の雰囲気を堪能して心豊かになり、とっても幸せいっぱいのクリスマスを迎えております。皆さんもよいクリスマスをお迎えください。因みに、外ではあまり綺麗な写真が撮れなかったので、下の写真はウィキペディアより天気の良い日のマナーハウス全体像です。

Source; Wikipedia
Wightwick Manor, Wolverhampton, UK

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