ボブはあなたのおじさん。

前にドラマを見ていて「んんん?」と思った。
『Bob's your uncle』
登場人物にボブはいないけど?「ボブはあなたのおじさん」?なんのこっちゃ?
結論から言えば「大丈夫、万事オッケイ」と言った意味のフレーズでした。

この表現が初めて作られたとされるのは1887年。当時のイギリス首相ロバート・ガスコイン=セシル(Robert Gascoyne-Cecil; 1830-1903/保守党)が、甥のアーサー・バルフォア(Arthur Balfour; 1848-1930)をアイルランドの首席秘書官(Chief Secretary for Ireland)に任命した後に生まれたと言われています。「ボブ」というのはバルフォアが首相である叔父を「ボブ」と呼んでいたためで、「ボブはあなたの叔父さんだしねぇ~」とか「ボブがいるから大丈夫だね」ということで、ボブの権威を盾にバルフォアの身分・成功が保証されていたことを意味しました。それが今では「ボブはあなたの叔父さん」という本来の概念が抜け、単に「万事オッケイ」といった意味になったという訳です。因みにロバート・ガスコイン=セシルは3回首相に就任し、合計13年以上務めた人物です。そしてアーサー・バルフォアは1902年、叔父の後を継いで首相に就任しています。言葉の背景を知ると面白いですね。日本の岸田文雄首相が息子である翔太郎氏を政務秘書官に任命して以来、何かと炎上していますが、まさに同じような立場ですね。。。

Source; Wikipedia
Robert Gascoyne-Cecil

コメント