プラチナ・ジュビリー

イギリスでは明日から4日間のバンクホリデー。エリザベス女王(Queen Elizabeth II)の在位70年『プラチナ・ジュビリー(Platinum Jubilee)』のお祝いがあるので、あちこちに国旗等が飾られ、久しぶりに賑やかムードが漂っています。ところで、何気に耳にするジュビリーって、記念やお祝いっていう意味で使われているのは分かるんですけど、何ぞい?と思って語源を調べてみました。



オンライン語源辞書(Online etymology Dictionary)によれば、英語の『ジュビリー(Jubilee)』という言葉は、「聖年、記念日、喜び」を意味する14世紀後半の古フランス語『jubileu』と「喜びをもって叫ぶ」を意味するラテン語『iubilare』に由来していると言います。さらに元をたどれば、ギリシャ語の『iabelaios』、ヘブライ語の『yobhel(ヨベル)』から来ているそうで、もともとは「トランペット、または雄羊の角(a trumpet, ram's horn)」を意味したようです。宗教に関しては詳しくわかりませんけど、旧約聖書に基づく「ヨベルの年(the jubilee year)」というユダヤ教とカトリック教会の聖日があり、ユダヤ教ではヘブライ人の奴隷の解放と土地の回復の年で50年ごとに祝われ、贖罪の日に雄羊の角笛を鳴らすことにより宣言されたのだとか。また、カトリック教会では25年に1度「聖年」として記念してきたそうです。本来のジュビリーはイギリスの王族や君主に直接関係するものではありませんが、現在では「何年も前に重要なイベントが発生した日のお祝い」であるとケンブリッジ辞典(Cambridge Dictionary)では定義しています。

Source; Wikipedia
ジュビリーのトランペットを鳴らすレビ人
(イラスト;1873年)

今回のプラチナ・ジュビリーは、エリザベス女王が70年間王位に就いたことを記念するもので、君主がプラチナ・ジュビリーを迎えるのは英国の歴史上初めてです。確かに70年は長いですよね。私が前回ジュビリーを知ったのはダイヤモンド・ジュビリー、ちょうどイギリスに引っ越してきた年でした。今回も全国各地でお祝いイベントが開催されます。

他の伝統的なジュビリーは次のとおり。

  • シルバー・ジュビリー(Silver Jubilee):25周年
  • ルビー・ジュビリー(Ruby Jubilee):40周年
  • ゴールデン・ジュビリー(Golden Jubilee):50周年
  • ダイヤモンド・ジュビリー(Diamond Jubilee):60周年
  • サファイア・ジュビリー(Sapphire Jubilee):65周年
  • プラチナ・ジュビリー(Platinum Jubilee):70周年

参照;

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