ラウンド・チャーチ

ケンブリッジで見かけた有名なラウンド・チャーチ。実は円形の教会はイギリスでは珍しく、現在残されている中世のラウンド・チャーチというのはたった4つしか存在していないんですね。それはケンブリッジの他に、ロンドンにあるテンプル・チャーチ(Temple Church in London)、エセックスのリトル・メープルステッドにあるセント・ジョンズ(St John's in Little Maplestead, Essex)、そしてノーザンプトンの聖墳墓(せいふんぼ;Holy Sepulchre in Northampton)です。歴史や教会に詳しくないとあまりピンとこないのだけれど、ヨーロッパにある教会の多くは(上から見て)十字形に建てられており、丸いデザインというのはキリスト教で最も神聖な場所の1つと見なされているようです。イギリスにあるラウンド・チャーチは、エルサレムにある円形の「聖墳墓教会」に触発されたものであり、この聖墳墓教会はイエス・キリストが十字架にかけられて命を落とし、その後復活したとされるゴルゴダの丘の上に建っていると考えられているため、丸い形は「復活」を象徴する形だと信じられていたようです。イギリスに存在するラウンド・チャーチは全て、1097年の第1回十字軍の後に建設されているため、おそらく、帰国した十字軍が教会についての話を持ち帰り、これらのアイデアが新しい教会の建設者に影響を与えたのだろうと考えられています。


さて、今回はざっくり散策だったので教会の中には入りませんでしたが、ケンブリッジのラウンド・チャーチの場合、少額ですが入場料がかかります。どこも修復や保存などの資金確保が大変なんですね。とはいえ、好きな人にとってはビクトリア朝のステンドグラスであるとか、円形の回廊などの見どころもあるようです。私はエセックスに住んでいるので、エセックスにあるセント・ジョンズの教会は知っていましたが、車がないとなかなか行けない不便な場所にあり、まだ行ったことがありません。でも行きたい場所リストに入っているので、いつかウォーキングを絡めて行ってみようと思っています。

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