ジャック・オー・ランタン

ジャック・オー・ランタン(Jack-o'-Lantern)、あるいはウィル・オ・ザ・ウィスプ(will-o'-the-wisp)とは、 夜の湖沼などに出没し、近くを通る旅人を道に迷わせたり、底なし沼に誘い込ませる「鬼火」のような存在として、世界各地に似たようなお話が存在します。他にも伝承の中には、ホブ・オ・ランタン(Hob o’ Lanterns)、コープス・キャンドル(Corpse Candles)、ジェニー・バーント・アーセス(Jenny Burnt Arses)など、さまざまな名前でそれらを呼んでいたとされています。

因みに、ウィル・オ・ザ・ウィスプスとは、ラテン語で「愚かな火」を意味する「イグニス・ファトゥアス(ignis fatuus)」とも呼ばれ、夜に沼地の上を漂う青色の光の玉を指します。それがまるで妖精などがランプを振っているように見え、暗闇でその光を頼りに歩いていくと危険な道へ誘われるというのです。この光に関してはホタルやミツバチなど自然界の生物発光に由来するなどといった説も存在しましたが、今は湿った地域で有機物の分解から発生する「沼地ガス(swamp gas/ marsh gas)」と呼ばれる燃焼ガスによって引き起こされていることが分かっています。昔の人々は、これが湿地や沼地で起こる湿地ガスの自然発火であるという事実を知らなかったので、それを悪霊が孤独な夜行旅行者を死に誘い込もうと待ち構えていると考えていたのです。確かにそのような湿地は鬱蒼とした不気味な雰囲気を醸し出している場所もありますからね。現在は排水が改善されたことで目撃されることはなくなりました。

ハロウィーンになると、かぼちゃを彫刻し、ロウソクをともすランタンを目にしますが、これもジャック・オー・ランタンと呼ばれ、今ではハロウィーンと関連付けられています。これも湿地や沼地で奇妙な光がちらつく現象に由来しています。パンデミック以来、近所では仮装して家を訪ね回る子どもたちの姿を見掛けなくなりましたが、今年はどうでしょう?一応お菓子買っておきました。自分たちのお腹に消えていくかもだけど。。

Source; Wikipedia
Jack-o'-lantern

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