デヴィッド・オースティンのローズ・ガーデン

非常に威厳のある格式高いエリザベス女王の国葬も終わり、秋の訪れとともに時代の移り変わりを感じています。この先様々な事がどのような方向へ向かっていくのかは未知ですが、一つでも良い方向へと向かってくれると良いなと思います。

さて、今回は今年の夏に訪れたシュロップシャー(ウェスト・ミッドランズ地方)にある、デヴィッド・オースティン氏直営の『ローズガーデン(David Austin Rose Garden)』のお話です。薔薇好きな方は既にご存じでしょう。デヴィッド・オースティン(David Charles Henshaw Austin; 1926-2018)はイギリスのバラ育種家。彼が作出したバラはイングリッシュ・ローズ(English Roses)の総称で呼ばれています。入場無料でしたが要予約ということで、義父が予約を入れて開園一番乗り。まぁ、私は薔薇に詳しくないので多くは語れませんけれど、とても素敵な場所でした。


品種によって咲く時期が異なるため、テーマ毎に分かれた敷地では美しいバラを見ることができました。今年は暑い夏で、水不足も問題視されていたので、広い敷地を管理するのは非常に大変だろうなぁと思いましたが。。。
  • ロング・ガーデン(The long Garden);バラ園の中心で、通常、初夏に一度だけ開花するオールド・ローズのコレクションがある。行った時はスタッフの方々がここで作業していました。
  • ビクトリアン・ウォールド・ガーデン(The Victorian Walled Garden);中央の大きな石の彫刻を中心に、3重の円形に構成された正式な庭園。イングリッシュ・ローズや繰り返し開花するシュラブ・ローズ(shrub roses;半つる性のばら)が植えられている。
  • ルネサンス・ガーデン(The Renaissance Garden);庭園の中で最も美しく、イングリッシュ・ローズを中心に植えられている。

  • ライオン・ガーデン(The Lion Garden);故パット・オースティンが設置したライオンの彫刻があるためそう呼ばれているらしい。イングリッシュ・ローズや多年草のハーブと混ざり合い、色・形・質感・香りの素晴らしいコントラストを作り出している。
  • パティオ・ガーデン(The Patio Garden);ほとんどのイングリッシュ・ローズは優美に丸みを帯びた低木状に成長するため、鉢などで育てるのが理想的だそうで、大型のさまざまな装飾テラコッタ・プランターに栽培されていました。
  • スピーシーズ・ガーデン(The Species Garden);ワイルド・ローズとそれらの交配種が栽培されている。一番早く開花し、初夏が最も美しいそうだ。この庭では種を食べている鳥がよく目撃されるのだそう。
それにしても、バラにはものすごい数の種類があるんですね。ひとつひとつが本当にきれいで素敵でした。詳しくなかったので、色々知れて勉強になったー。





園内には、苗の販売所やショップ、カフェも併設されていました。バラを楽しんだ後はカフェで一休み。ケーキはどれも美味しそうでしたが、義母おススメのラズベリー・ベイクド・ケーキを戴きました。食べ応えあり。ふんわり甘いケーキで凄く美味しかった。至福のひととき。独自のお皿もペーパーナプキンもバラで可愛いくて、お土産に上品なペーパーナプキン買ってきました。



因みに、入り口には立派なバラに関するハンドブックが置かれていました。金文字の表紙に中はカラー。こんなに立派なのに「無料」だったので驚きです。もちろんしっかり頂いてきましたけどね。


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