シャンブルズ

間際になって、何かと問題が浮上しているロンドン・オリンピック。G4S(警備を請け負うセキュリティ会社)のトップ、ニック・バックルズ(Nick Buckles)は公聴会に出席し、人員不足などの不祥事について「恥ずべき最悪な状態(humiliating shambles)」であると認めました。

この「シャンブルズ(shambles)」という英語、めちゃくちゃ、台無しなどという意味で使われます。もともと、肉屋さんが肉をさばいた場所、畜殺場、ミート・マーケットを意味しましたが、そのぐちゃぐちゃした状況イメージから、今はこんな使われ方がされているんですね。

イギリスには、シャンブルズと名前のついた通りがいくつかあるようです。例えば、そのうちの一つ、ヨークの街を歩いていると、シャンブルズという狭い石畳の通りに出くわします。古い建物が連なり、2階・3階部分が道路に突き出していて、とても趣のある通りです。その名の通り、ここも肉屋が軒を連ねていた場所です。1870年頃には25店舗もの肉屋があったそうですが、今では姿を消してしまいました。それでも、せり出した軒下には、肉を吊り下げた際に使われたフックなどが今でも残っているそうです。歩きながら上を見上げて、その痕跡を探してみるのも面白いかもしれませんね。

そうそう、お肉といえばイギリスでお肉の消費量がここ数ヶ月減っているそうです。今年の夏は雨が多いので、外でBBQをする機会が減ったからだとか。残念ながら、うちにバーベキューセットはないけれど、天気の良い日、外を歩いていると、いいにおいがしてきたり、笑い声が聞こえてきますよ。

Source; Wikipedia
Five Snickelways (small streets and footpaths) lead off the Shambles in York

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