ナポレオン

久しぶりに映画館に行って、映画『ナポレオン(Napoleon)』を見てきました。主演はホアキン・フェニックス。正直、ナポレオン自身についてはあまり知らず、教科書に載っていたような白い馬にまたがった姿や、若き英雄という言葉だとか、ワーテルローの戦いで完敗してセントヘレナ島へ流され51歳で亡くなったという、なんか学校で習ったな~というざっくりレベルの知識でした。個人的に軍人としてのナポレオンのイメージが強く、妻ジョゼフィーヌとの関係などは無知だったので、知れる良い機会となりました。


戴冠式のシーンでは、ルーヴル美術館でみた「ナポレオンの戴冠式」の大きな絵画を思い出しました。展示室に入った瞬間、とにかく巨大(10×6m)で迫力ある絵画に目を奪われました。1804年12月にノートル・ダム大聖堂で行なわれた戴冠式の様子を描いたもので、ナポレオンが皆の目に立って、冠を自らの手で掲げる姿が印象的で、これは市民に支持されて皇帝になった事を表しているそうです。実はこの巨大絵画、画家ジャック=ルイ・ダヴィッドが再びレプリカを描いているので、作品が2枚存在し、もう一つはヴェルサイユ宮殿にあるんですよね。当時はその事すら知らず、数年後にヴェルサイユ宮殿で再会出来た時は嬉しく感じました。今回は更に自分の目で見た絵画とナポレオンの話がつながった瞬間でした。争いに関する歴史は複雑ですけど、全体的に映画でのバトル・シーンは壮大で迫力があり(映画「天と地と」もスゴかったけど。)、やはり一人の人物の人生を通してみると、色々な人の人生と重なる部分もあって感慨深いものがあります。例えばナポレオンのように戦いで指揮を執った人たちの一瞬の判断であるとか、歴史の中で盾となって戦った下層の人々や、戦場にあっけなく散ってしまった命とか、日本の戦国時代や世界大戦、今起こっている戦争でも同じように亡くなってしまった命や思いがなんとなく重なって見える気がしました。

Source; Wikipedia
The Coronation of Napoleon by Jacques-Louis David(1804)

車や飛行機のない時代に、あれだけ過酷な大遠征して生き延びたことも驚きですし、イギリスでユニオンジャックばかり見ているせいか、フランス視点からのワーテルローの戦いもなかなか不思議な感じがしまして見てました。個人的に英語だと、内容によって集中できる映画とそうでないものがあるんですけど、今回は158分の長編でありながら、最初から最後まで集中して見ることができました。映画ではフィクション部分も加わり誇張して表現されていたので、歴史家の評価は分かれるようですが、大きな歴史の流れをエンターテイメントとして見るならば十分楽しめる映画なので、興味がある方はおススメです。

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